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2011年08月 アーカイブ

ほとんどが旧式のまま

今日では、どこの郊外にも町にも、少くとも"モダン"な住宅は1つや2つはあるけれども、それが支配的とはいえず、むしろ例外にすぎない。

新築の住宅はほとんど"旧式"であって、漠然と"ウィリアムスバーグ風"か"フランスの田舎家風"に見えるし、そうでなければ、"ランチ・スタイル"であって、そこはかとなくライトの作風をさえ感じさせる。

実際多くの注文住宅はこれらすべてを一度に組合わせた奇妙なものである。

恐らくこうなった理由は、大部分の家族が、自分たちの家のイメージに、過去にあった実物、もしくは心に思い浮べた過去のものとのつながりを熱心に求めたせいであって、根なし草のような未来のヴィジョソに顔を向けなかったからである。

あるいはまた、近代建築運動が提起したような新しい住宅の建て方が、住宅の中のある部分はしぽしぼ分離されているべきであるとか、ある部分は個人専用でなけれぽならないといった事実を、時として無視しているためかもしれない。

部屋への愛着

伝統的な、分離しかつ明快な部屋という観念はまだまだ人に訴えるものをもっているのである。

以前には、大部分の機械は、たとえあったとしても持ち運びできるものであるか、あるいは調理用機械類のように、離れ家に遠ざけられていた。

したがって、私たちが昔からの建物に愛着を感じる場合でも、私たちはたいていいつも部屋に愛着を感じているのである。

そういったところが家づくりには大きな影響を与えていると思う。

部屋を並べて家をつくり、そうした家のもつ明快さに私たちは変らない愛着をもつのである。

ガンストン・ホールのようなジョージ王朝風の住宅のもつ優雅さを強調しているのは、美しい釣合いをもった4つの部屋が1階に配置され、その中央を通り抜けるホールがあるといった形式上の単純さにある。

この家はまったく部屋が配列されているだけで、厨房も浴室も便所さえもここには置かれず、空問の純粋性が汚されることはない。

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